自然科学書協会タイトル

 一般社団法人 自然科学書協会 
謹賀新年~年頭にあたってのご挨拶~





一般社団法人 自然科学書協会

理事長 金原 優
理事長 金原 優
 二〇一七年を迎え、新春のお慶びを申し上げます。出版関係各位、また読者・執筆者の先生方をはじめ、日頃お世話になっている方々におかれましては新たな気持ちで新年を迎えられたことと思います。
 出版界は相変らず厳しい環境の中で年を越しましたが、自然科学系の専門書、専門情報に対する読者・利用者の需要は決して減ってはいないと思います。読者・利用者が求める情報を適切かつタイムリーに出版し、日本の学術文化の更なる発展のために当協会は今年も会員社を通じて積極的に情報を発信して参ります。
 昨年、当協会は創立七〇周年を迎えることができました。この七〇年間に日本の学術研究は飛躍的に発展し、日本は既に世界でも有数の科学立国として成長しました。この発展に自然科学書協会会員社の専門出版物が大きく貢献したことは誰の眼から見ても明らかであり、当協会は日本の発展にその責任を果たすことができたと考えます。これもひとえに当協会を七〇年に亘って支えていただいた関係各位のご協力ご支援の賜物であり、七〇周年を機会に有難く厚く御礼申し上げます。
 近年、出版は大きく様変りしました。情報処理が電子化され、出版物を作る上でも利用する上でも電子技術は出版に不可欠となりました。とりわけ自然科学系の情報は膨大であり、読者・利用者が求める情報を迅速かつ適切に届けることを可能とする検索と伝達の手段を確保することも出版に課せられた使命です。自然科学領域の専門書出版は、単に出版するだけでなく、出版物に含まれる情報をどのように活用するかという利用の側面に着目しなければなりません。それは電子的な情報処理によって可能となることであり、情報の有効活用という観点から今後さらに研究を進めていかなければなりません。
 自然科学系の専門書はそのほとんどが研究と教育目的に利用される出版物です。研究と教育分野も電子化が進んでおり、研究と教育の情報化の必要性が叫ばれています。出版情報が電子化され、広範囲な利用が可能となることによって利用の促進が図られ、研究と教育のより高い成果が得られることは当然です。著作権法を改正して出版物を利用者が自由に電子化して利用を促進したいという検討が進められていますが、出版社はそういった利用にも自ら対応できる出版と流通の形態を提供していかなければなりません。研究と教育は、自然科学書協会ならびに会員社にとっては事業の主たる対象となる市場です。需要に対応し、利用者の様々な要望に応えていくことが必要です。
 自然科学書協会は今年も、販売・出展、著作・出版権、研修、広報、総務の各委員会ならびに税制・再販流通特別委員会における活動を積極的に展開して参ります。国内外で開催される各種のブックフェアにおける出版物展示、全国主要書店と共催で開催する展示会の開催、出版物の複写・複製ならびに著作権制度や侵害問題への取組み、自然科学領域における一般読者向けの講演会やセミナーならびに読者が気軽に参加できる書店店頭におけるサイエンスカフェ等の企画と運営等が今年も大きな事業です。
 自然科学書協会はその会員社を通じて世界の自然科学専門情報を日本に伝え、日本の情報を世界に伝えます。自然科学領域の専門情報を世界で共有し、科学技術の発展のために広範囲で利用されることが重要です。当協会は七〇年の経験を生かし、日本を代表する出版団体の一つとして今後も積極的に活動します。関係各位のご指導とご協力をお願い申し上げます。




         

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